あとで聞いたら十五年の両片思い。大事な親友が一番のパートナーになった件

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【出会い】
中学校の同級生で、中学校2年生で同じクラスになり、2年生の2学期か3学期頃から仲良くなった。
それから30歳まで腐れ縁の親友として連絡をとっていた。

【好きになったきっかけ】
話したきっかけは、趣味（日本史）が一緒だった。
私も彼も歴史マニアであったが、当時は「歴史＝地味」であまり周りに話せる友達がいなかった状況だったのが、たまたま私が歴史小説を読んでいるのを彼が発見して、声をかけたのがきっかけ。
それ以降、お互いに歴史クイズを出し合ったりして仲良くなって、同じ班になりほぼ毎日一緒に過ごすうちに、だんだん中学生にしては大人っぽくしっかりした彼の性格（「痛い」とか「つらい」を絶対言わない、他人の悪口を言わない、絶対に時間を守る）を知って惹かれていった。

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【好きになった人について】
正直イケメンではないが、目はきりっとしている。
武道をやっていたので、出会った時はがっしりした体形だった。
歴史オタク。
あまり本心を他人に見せないタイプなのか、私以外の人に対しては「物静かな優等生タイプ」の目立たない感じだった。
が、意気投合するとよく喋ってよく笑って、頭の回転が速くてジョークもよく言う明るい人。

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【片思い中の相手との関係】
高校で違う学校になり、お互い進学校だったので受験で忙しく会わなかった。
お互い大学が東京だったので、大学の学部〜修士までに数回、お互いの学園祭に遊びに行った。
彼が修士終了後に地元で就職し、私が大学院に残った後も、彼の東京出張にあわせて数回お茶した。
その間も、お互いの誕生日にお祝いメールだけは送っていた。

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【片思い中の悩み】
親友としてとても仲がよかったが、彼は一切恋愛に興味がなさそうだったので、一緒にいて楽しいという気持ちがなんなのか理解するのに時間がかかった。
また、私はその間に彼氏がいたことがあるものの、彼とあまりに性格があいすぎて、彼氏と彼とを比べて彼氏に不満を募らせることが多かった。

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【恋の相談をした人】
相談しなかった。
むしろ当時から周りが「二人って付き合ってるよね？」「えっ付き合ってないの？」とか、付き合っている前提で話をするのがうざくて、逆に「彼は好きだが友情だ」と言い聞かせて、恋愛感情だと気づくのに随分時間がかかった。

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【片思い中に頑張ったこと】
ずっとお互い親友だと思っていたので、恋愛的に振り向かせる行動は一切しなかった。
趣味が共通だったので、中学校の時はひたすら趣味の話をしていて、それが良かったのだと思う。
ただ、毎年必ずお互いの誕生日に「お誕生日おめでとう」と近況報告をかねたメールを送っていて（当時はLINEなどなかったし、二人ともガラケーであったから懐かしの携帯メールである…）、それが十数年もずっと続いたことは良かったのだと思った。
誕生日の当日の特定の時間（たとえば8月10日だったら朝8時10分とか）に届くようにセットして送ってみたり、日付が変わってすぐ届くようにしたり、絵文字を工夫したりなど、何気ないところでお互い工夫をして楽しんでいた。

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【恋人になれたきっかけ】
私が就職して2年目の時、たまたま彼が出張で東京に来ることになって、一緒にディナーをすることになった。
その時私は彼氏と別れたあとずーっと引きずっていた時期で、やっと仕事が忙しくなって気持ちの切り替えができ始めた時だった。
前の彼はあまりにも性格が私と違って、そこが魅力に映ったこともあったが、結局疲れてしまっていた。
そんな時に久しぶりに彼と会う約束をしたところ、時間にはきっちり来るし（前の彼は30分以上遅刻が当たり前だった）、食べ物の趣味は一緒だし、話も歴史の話ができるし（前の彼は無関心だった）で、とても楽しい時間が過ごせた。
後から聞いたら彼のほうも、親に勧められたお見合いをして何人かと会っていたようだが、どれもしっくり来なかった時期だったという。
そんな時期だったから、何となく自然に「付き合おっか？」という流れになった。

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【簡単に言うと・・・】
恋人になれて、今も付き合っている

【現在の関係】
現在付き合って2年目、去年から同棲していて、結婚しようかという話が出ている。
確かに見た目は決してイケメンではないし、部活やめた後は太めになってしまっているが、性格や趣味嗜好があっているから一緒にいてとても居心地がいい。
色々経験して前よりずっと器の大きい人になっていて、一緒に住んでも家事や料理を率先してやってくれて、有難い限りです。

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